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使いかたアドバイス

くもん出版トップ > キャンペーントップ > 使いかたアドバイス_3回目は「かず・けいさん」について

お客さま担当チームの安井です。日々お寄せいただくみなさまのお悩みにいくつかお答えしながら、幼児ドリルのより良い使いかたについてご一緒に考えてまいりたいと思います。

企画部 お客さま担当チーム 安井真彦

 くもんのドリルには、数の感覚を高め、並び方の規則性を理解しながら、計算力の基礎を育む「かず・けいさん」という分野があります。今回は、この「かず・けいさん」をテーマにお答えしたいと思います。

数字を1、2、3…と書けるようになったのですが、数の意味をわかっていないようです…。

前回お話した「もじ・ことば」と同様、数字の習得にも「数を順番に唱えられる」、「数と量の関係がわかる」、「数と数字の認識が一致している」、それから「数字を書ける」など、細かく分けるといくつもの段階があります。まず、お子さまが「数字を書ける」状態にあるかを確認してあげてください。

 「1、2、3…と数字を書ける」ように見えても、もし‘数をきちんと唱える力’が不十分であれば、形をなぞっているに過ぎません。

数唱力を大切にしましょう

 くもんのドリルでは、「数唱力」をつけることが、数字の習得の上でとても大切だと考えています。「数唱」とは、数を順番に唱えることです。これから先の数の習得の中で一番の土台となる部分ですので、おろそかにせずたくさん練習してほしいところです。ドリルでの勉強は書きが中心です。ですから、「数唱力」をつけるには、日常の中でおうちの方がはたらきかけをしてあげることもとても重要になります。お風呂で「1、2、3、4…」と一緒にかぞえる(子どもの頃お父さん・お母さんとお風呂に入って数をかぞえさせられた記憶ございませんか?)、ご家族でドライブに出かけた時に一緒に車をかぞえる、など、おうちの中でも外でも、数をかぞえられるものはたくさんあります。そんな身近なもので、数の世界に触れる機会をどんどん作ってあげることも意識してください。

数字の表を頭の中に思い浮かべられるように

 ところで「数唱」ができる、というのは、1から順番にひとつひとつ唱えられるというところで留まるものではありません。「数唱力がつく」とは、たとえば「53から先は何だったかな?」と聞いたときに、「53、54、55…」と唱えられたり、「83から逆に言ってみて」と聞いたとき、「83、82、81…」と唱えられたり、というように、どこからでもどのようにでも数が唱えられるようになるということです。この段階になると、まるで数の表が頭の中に浮かんでいるように、数の並びがきちんとお子さまの中に定着してきます。おうちの方もクイズ感覚でこういった働きかけをしていき、お子さまの状態を把握していくことも大事だと思います。

たし算で指を使ってかぞえているようですが、良いのでしょうか。

指を使っても構わないですよ。どのお子さまも通るステップです。ただ、その指を使ってしまう状態が長いお子さまも、比較的短期間に指を使わなくなるお子さまもいらっしゃいます。また、単純に「指を使う」といってもその使い方にもステップがあります。たとえば、お子さまがたし算の学習を始めて1ヵ月くらい経って指を使っていたとします。でも、たし算を始めた最初のころと今では、指の使い方は違いませんか。5+3=8という計算をする時、「1、2、3、4、5」と「1、2、3」と両手の指をあわせて「1、2、3、4、5、6、7、8」という風に、ひとつひとつ指折りながらかぞえるのと、いきなり5、と片手を出して「6、7、8」とかぞえるのとでは、同じ指を使うのでも大きな違いがあります。

 また、「5、6、7、8」と言いながら、指より先に声が出ているお子さまもいらっしゃいます。この状態まできたら、これはもう指を使っているというよりも単なる癖といってもいいのではないでしょうか。あとはお子さま自身が面倒になっていつの間にか指を使うことをやめていくでしょう。指を使う、という行動の中でも、このようにステップがあるわけです。

もう一度、一緒に「数唱」の
練習を

 指を使う期間が長いか短いかにも個人差があると言いましたが、この「指を使う」ということと、先ほど述べました「頭に数字がぱっと浮かぶ」ということとは、とても深い関係があります。「指を使う」というのは、数をきちっと頭の中に置くことができないので、その補助のために使うわけです。たとえば「5+3」の時、「5」という数字を頭に置くことができるお子さまは、「1」から順番に指を折ることはありません。「数唱」を十分にしてきたお子さまと、ちょっと不足していたお子さまでは、ここで差が出てくることがあるのです。たし算も、2ケタなど大きな数になれば、指を折ってかぞえるわけにはいきませんので、お子さまが数字を頭に置くことができることが大切になります。

 さらにたし算の先には、ひき算、かけ算、分数など、どんどん複雑になっていきますから、「数を自由に操れる」レベルまでに高めることは、お子さまが、算数・数学の世界によりスムーズの楽しく入っていくための基礎となってくると思います。もし、お子さまに「まだ十分な数唱力がついていないな」と感じられたら、たしざんに入っているのにいまさら、などと思わずに、もう一度数唱の練習を一緒にしてあげましょう。

幼児のうちに「九九」まで進める必要はあるのでしょうか。入学前に学習してしまうと、学校の授業を聞かなくなりそうで心配です。

学校より先に勉強ができれば、授業がわかり、勉強がより楽しくなるでしょう。また、自信にもなって、勉強以外の色々なことにチャレンジする心ができます。そこがとても大切なことだと思います。ですから、お子さまが楽しく積極的に取り組むことができるのであれば、どんどんドリルでの学習を進めて行って良いのではないでしょうか。

ドリルは補助。違う角度からの学習も大切に

 まず、ドリルの世界がすべてではない、ということをおうちの方も十分に認識していただき、そのうえでお子さまにお話をすることが大切な場合もあります。幼児ドリルを全部やってしまったお子さまなら、入学してからも学校の授業はかなりの部分を「知ってる!」だから、なにもかもが全部できてしまうような気になるかもしれません。

 でも、学校の授業はそれだけではありませんよね。ドリルでの学習やおうちの方がわからないことまで教えてくれる“先生”がいて、いろいろな知識を増やしていく機会がたくさんあるわけです。お子さまには、「学校であったことを、お父さんやお母さんにも教えてね」と常に聞いてあげていてください。そうすることで、お子さまは、おうちの方にもわからないことはたくさんあることを知り、学校で学ぶ大切さを知ることができるはずです。その意味からも、「かず・けいさん」のドリルに限らず、おうちの方のお子さまの学習への関わり方は、お子さまの今後の物事も学んでいく姿勢という根本的な部分で非常に大切なことであると思います。