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使いかたアドバイス

くもん出版トップ > キャンペーントップ > 使いかたアドバイス_2回目は「もじ・ことば」のドリル

お客さま担当チームの安井です。日々お寄せいただくみなさまのお悩みにいくつかお答えしながら、幼児ドリルのより良い使いかたについてご一緒に考えてまいりたいと思います。

企画部 お客さま担当チーム 安井真彦

 くもんのドリルは、「うんぴつ」「もじ・ことば」「かず・けいさん」「えいご」「きる・はる・こうさく」大きく5つの分野に分けています。その中でも、第2回は、ことばの中で文字を書く力をつけ、簡単な文を書く力や読んで理解する力をつける「もじ・ことば」をテーマにお答えしたいと思います。

字を読んでいる、と思っていたら、実はイラストを見て言っているだけのようなのですが…。

「イラストを見て、ことばと結び付けられる」というのは、文字を習得していく上で、とても大切なステップの1つです。思い出してみてください。お母さまのことを「ママ」と呼べるようになったばかりの赤ちゃんは、「ママ」ということばを発することはできますが、お母さんと思われるイラストを見ても「ママ」と結びつけることはできませんよね。あくまでも、目の前にいるお母さまが、そのお子さまにとって「ママ」なのです。けれども、このお子さまは、ドリルの中の「しか」のイラストを見て「しか」と言うことができていらっしゃるわけです。実物から離れて、抽象的なイラストを見て、ことばと結びつけるということは、実は小さなお子さまにとって、大きなステップなのです。その大きなステップを超えたわけですから、まずそのことを喜んであげてください。

文字は、ことばのなかで覚えましょう

 では、文字はどのようにして覚えていくものなのでしょう? 私たちは「文字は、ことばの中で」と考えています。例えば、くもんのドリルは「し」という文字から練習を始めますが、「し」という一文字を読ませて書かせるのではなく、ことばの中で文字を意識して学習できるように作っています。意味のわからない文字をいきなり見せられても、お子さまにとってはただの記号でしかありません。まず「しか」や「しまうま」のイラストとことばを結びつけて「しか」ということばを認識する。そして、その「しか」の「し」として「し」という文字を認識するわけです。

 ドリルは、ページ数が限られています。いろいろな「し」のことばを頭に入れてあげられるのは周りにいるおうちの方々です。普段の生活で、たとえば、絵本の読み聞かせや何気ない会話のなかで、できるだけたくさん、ことばに触れる機会を与えてあげることは、お子さまの文字の習得を非常にスムーズにするでしょう。

ドリルの最後のほうでもなぞり練習になっているので、一冊終わっても文字を書けているように見えないのですが。

「聞いて」、「読んで」、「書く」。書けるようになる、というのはことばを定着させる最終段階です。「書く」には、当然、えんぴつを持って線を引く手の力が必要ですし、そのことばの意味を理解しなければなりません。そこまでのステップを踏んできて、初めて書けるようになるのです。

ことばに触れる機会をたくさん作ってあげましょう

 たとえば、いきなり「ハングル文字を書きましょう」と言われて、書くことができますか? その文字の読み方や意味がわかって、ようやく書くことができるのではないでしょうか。さらに、お手本を見て、形を真似て、何度も書いて、やっとそのことばが自分の物になっていくのです。大人でもこれほど大変なのだから、子どもは……。どうぞ、なぞり練習には、たっぷり時間をかけてあげてくださいね。

 ドリルには「文字を書けるようになる」という目的がありますので、「できる」「できない」という結果が気になってしまうお気持ちもわかります。ですが、残念ながらドリルにはページ数の限りがあります。ドリルさえやっていればいい、というのではなく、文字を習うはじめの段階として利用していただき、さらに普段のお子さまとのコミュニケーションの中で、たとえばチラシの裏を使っていっぱい字を書いてみるなど、お子さまと楽しくことばに触れる機会をたくさん作ってください。

お子さま自身の精一杯のがんばりを認めてあげましょう

 また、えんぴつを思ったように動かすのは大変な作業です。ひらがなの「あ」や「る」などは、お子さまにとっては複雑な形で、しっかりとした線がまだひけないお子さまに、「あ」という文字を書いてみましょうというのは、少し無理があります。なかなか字の形にならないことも当然です。そんなお子さまでも一生懸命文字を書こうとしているならば、それがそのお子さまにとっての精一杯のがんばりなのですから、そのこと自体を認めてあげましょう。

 今、目の前のお子さまと、半年前、いえ、3ヵ月前を比べてみてください。まったく同じということはありませんよね。「し」から始めて、「く」や「へ」で角を曲げて書けるようになった……おうちの方が、そのお子さまの「できること」を見つけようと意識されれば、きっとお子さまの進歩がたくさん見えてくるはずです。「書けない」「できない」ではなく、「ここができるようになった」を見つけて、思いっきりほめてあげてくださいね。

鏡文字になってしまっているようなのですが、訂正したほうが良いのでしょうか。

先日、「上下逆さまに書いてしまうのですが……」というお問い合わせをいただきました。思わず「すごいですねー」と言ってしまいました。そんな時、「違うじゃない!」ではなく、「すごいねー、難しい形書けるねー」「じゃあ、この字と比べて間違いさがしゲームやろうか」などというのはいかがですか? 形を見て、一生懸命真似をしている事実を認めてあげることが大切ではないでしょうか。鏡文字を書くということは、見写し書きに入っているということ。なぞり書きではありえないステップですから、その成長を認めてあげることの方が大事だと思います。

目標を先に見据えてあげてください

 鏡文字を書いてしまう子は、お手本のとおりに書いているつもりなのです。たくさんの数をこなすことが大事です。形を何回も何回も見て、ことばを知って、そのうちに気づきます。大人になって鏡文字を書いている人なんて……見かけませんよね? 必ず直ることですから、無理やり「違うじゃない!」で、字を書くこと自体が嫌いになるようなことだけはやめましょう。

 くもんのドリルを使って、文字が書けるようになる。これがドリルの目的でもあるわけですから大事なことですし、この目的を達成していただければ、私どもも嬉しいです。ですが、おうちの方には、ぜひその先まで目を向けていただきたいのです。「ことば」を習得し、さらに「ぶん」の世界に入り、そしてその先には「本を自分の力で読めるようになる」、「自分が思ったことを表現する」という、これから先の人生にとって一番大切な力をお子さまは育んでいかれるのです。

 その一歩として、今があります。すべての原点を今習得しているわけです。まったく急ぐ必要はありません。焦らずにじっくりと楽しく、ドリルに取り組んでいってくださいね。

3回目は、「かず・けいさん」についてです。