余韻を残して、次への意欲を高める
お客さま担当チームの安井です。日々お寄せいただくみなさまのお悩みにいくつかお答えしながら、幼児ドリルのより良い使いかたについてご一緒に考えてまいりたいと思います。
企画部 お客さま担当チーム 安井真彦
決して、悪いなんてことはないですよ。夢中でやってくださるのは、私どもにとっても大変嬉しいことです。ただ、「一気にやった」というのは、どういう状態なのでしょうか? お子さまが学習されたドリルをよく見てみましょう。


例えば、最初のページは、丁寧に●から★へ線を引いている、きちんと枠の中に文字が書けている。ところが途中から線を最後まで引いていない、乱雑に書いているといったことはないでしょうか? お子さまは、自分からはことばを発しないかもしれませんが、表現したものにはその時の状態が表れてきます。「疲れているな」とか「ここで集中力が切れているな」とか。こうしたところを見ていてあげるのが、実は一番大事なことかもしれませんね。こうしたところを見ていてあげてほしいですね。
そして、大事になってくるのが「お子さまにどのように声をかけてあげるか」です。例えば「すごいね! どんどんできちゃうね」「おもしろい? でもどんどんやっちゃうと、明日の楽しみなくなっちゃうよ」などと声をかけてみるというのはいかがでしょう?
それでも素直に「うん」といってくれない時は、「じゃあ、もう1枚ここまで…。う〜ん、そんなのあっという間にできちゃうから…。ここまでやって、おしまいにしようか!」「明日は、どこまでできるかな?」など、お子さまと一緒に、「ここまでやってみよう」という目標を持つのもいいと思いますよ。腹八分目ではないですが(笑)、次への余韻を残して、お子さまに「続きをやりたいな」という気持ちを持ってもらうのは、日々お子さまを見ていらっしゃるお父さま、お母さまの腕の見せ所かもしれません。
このような意味からも、最初からドリル1冊ポンと渡して「やってごらん」というのは避けていただきたいですね。
絵柄が入っているドリルであれば、絵の好き嫌いによって「こっちが面白そう」と思うことはあるでしょうし、背伸びをしたい時期のお子さまが、難しいものをやりたがるのも良くあることです。ですから「これをやりたい!」というお子さまの気持ちは大切にしてあげましょう。

「自分でできた」その達成感を大切に

ただ、幼児ドリルの順番は、それぞれのドリルの最終地点に最も自然な流れで到達できるように作っています。1枚ごとに少しずつ難易度が上がり、終えるごとに力がついていくわけです。そのステップをとばしてしまうと、力が蓄積できずに途中でつまずくことがあるかもしれません。その時にお子さまの中に「できなかった」という嫌な気持ちが残ること、それが問題だと思います。お子さまにもプライドがありますから、「できなかった」というのは屈辱です。ですから、もしもつまずいてしまったら、「これは難しかったね。じゃあこっちはどうかな?」と前に戻るのもいいでしょう。一番前に戻ったら気分が悪いかもしれませんから(笑)、1つ前に戻る、とかね。それがきちんとできたら、お子さまには「自分でできた」という達成感が生まれますし、それによって次に挑戦する気持ちも出てきます。それをくり返しながら、とばしたところを埋めていってはいかがでしょうか。
10枚目までは喜んでやっていて、11枚目からやらなくなったとしますよね。その時に、1枚目をやっている状況と10枚目をやっている状況が全く同じかどうか、まずそこを気にしてほしいと思います。

お子さまの状態の小さな変化も感じて

途中でぷつんと進まなくなったということは、何らかの前兆があるはずです。「少し乱れ始めた」「枠の中に入っていたものが入らなくなった」「お子さまの手が止まりがちになった」あるいは「手元を見なくなった」「前は一人でやっていたのに、ここはこれでいいの? といちいち聞きにくるようになった」とか。同じ夢中でやっているのでも、お子さまの状態のちょっとした変化をお父さま、お母さまは感じてあげてほしいですね。
そして進まなくなってしまったら、無理にやらせるのではなく、「疲れたね、もうやめよう」と言ってあげていいんですよ。お子さまが「やめたい」という時はいい気持ちでいる訳ないですよね。その時はパッと気分を切り替えて、その嫌な気持ちを忘れさせてあげることが大事です。その方が「またやろうかな」という気もわきやすいですし、大人でもそうですが、引きずると、次やろうというところまで、気持ちを持ってくるのが大変になります。
ただ、進まなくなったからといって、お子さまの視界からドリルを引っこめてしまわないでくださいね。「やってみようかな」とお子さまが思った時に、目に入るところにドリルがある環境にはしてあげてほしいと思います。少し時間をおいていたら、自分で引っ張り出してきて、喜んで最後までやったというお子さまも大勢いらっしゃいますよ。

くもんのドリルにおまかせください
先日、小児科医の方の講演を聞きにいったのですが、その方がこんな質問をされました。「ご自分のお子さんの笑顔を思い浮かべてください。先週1週間のお子さんの笑顔を10個思い出せますか?」。私も子を持つ親ですから、真剣に子どもの顔を思い浮かべました。「うん、あの時は笑顔だったな、こんな笑顔だった……」でも10個は難しい。日々見ていないとわかりませんから。
その話は、医師の立場から「親が子どもと毎日接する中で、体の変化に気づいてあげることが大事。笑顔を思い浮かべるのはその訓練」ということだったのですが、それは幼児ドリルの学習も同じではないでしょうか。ドリルに取り組む様子から、お子さまのちょっとした変化や成長、何に喜びを感じ、何に楽しさを見出しているかを見て、感じてあげていてほしいと思います。そうであれば、何も心配することはありません。どうぞくもんのドリルにおまかせください。お子さまはどんどん夢中でやっていけるはずです。







お子さまが、小さな手に鉛筆を持ってドリルに向かう。初めて「学習」ということばを意識される瞬間ではないでしょうか? それだけに、お子さまのドリルへの取り組み方については、お悩みのお父さま、お母さまが多いようです。第1回は「学習姿勢」をテーマにお答えしたいと思います。どうぞお付き合いください。